News
この日は、ベトナム初の人間ドック診断専門の医療機関となるホーチミンの日本式人間ドック検診センターの視察に伺いました。
訪問目的は、カントー市総合医療病院への日本医療機関誘致によるメコンデルタ地方全体の医療技術とサービス環境の発展です。
また、ドック検診センターは、国立チョーライ病院と日本の国際医療福祉大学、キヤノンメディカルシステムズの共同出資でベトナム人向け医療サービス機関として開設されたそうです。
【国立チョーライ病院の役割】
ドック検診センターの建設と医療職員の手配
【国際医療福祉大学の役割】
医療技術提供と医療人材の育成
【キヤノンディカルシステムズの役割】
最新鋭の日本製医療検査機器の提供と医療操作技術の提供
このドック検診センター開設に到るまでに、チャーライ病院と20年以上も医療人材の交流を進められてきており、日本人医師の指導のもと、経験豊かな専門スタッフが最新の医療機器を駆使し、ベトナムで質の高い健康チェックを行っています。
日本のグループ施設による安心のダブルチェック体制で、診断依頼や放射線検査画像検査の必要が発生した場合は、日本国内にある遠隔画像診断センターと連携して、日本人の放射線科医と病理医によるダブルチェックを行っています。
【HECI ドック検診センター】
<人間ドック料金表>
ゴールドコース:18,000,000VND
プラチナコース:34,000,000VND
★豆知識★
ベトナムでは高度医療を担うspecial hospital として5 つの医療機関が指定されていますが、ホーチミン市にあるチョーライ病院は、このうちの1つに当たります。
ベトナム南部最大のチョーライ病院は、1970年代に日本の建築界、医学会、医療機器業界などが東南アジア最大規模と最新鋭医療設備を備えた病院を建てるという目的に向かって取り組まれて建設されたことを知り、日本人として大変誇らしく感じました。
国立国際医療研究センターの和田 耕治様のレポートから、その証となる竣工記念の銅板がチョーライ病院の正面玄関の左側に今もひっそりと残っていると知り、写真におさめてきました。
「日本國は、ヴィエトナムの人々の福祉を願い、両國友好の記念として、この病院建物をヴィエトナム共和國に贈る」といった文面が書かれていました。
なお、現在は、JICAの協力を得て、チョーライ病院の第二病院となる日越友好病院が建設中のようです。
日越友好関係の50年の歴史でもあると感じました。
大変ご多忙の中、今回の視察を快くご協力をいただきました学校法人国際医療福祉大学 ベトナムチョーライ病院人間ドックプロジェクト 事務局 主任の小野様、同行いただいたカントー市総合病院 総合経営企画部 部長 ドイさん、医師のチャウ様、この度は誠にありがとうございました。
私たちWONSは、カントー市を中心としたメコンデルタ地方全体の経済・医療・教育発展に寄与できるよう精進してまいります。